Miss.nobodyのぶろぐ

超普通の一般女性の家計簿記録です

貯蓄するためにやめたこと

毎月15万~18万円くらい貯蓄できるようになって半年が経ちました。

どこをどう削ってそんなに給与の7割貯蓄に回せるようになったのかブログに書き残しておきたいと思います。

 

 

使い切れない化粧品は買わない

ノーメイク派になったわけではありません(笑)

わたしは365日フルメイク派なのです。

手元に十分な量があるアイテムは、使い切るまで新しい商品を買うことをやめました。

また化粧品を買った際に入れてもらったサンプルも大量にあったので使い切ることにしました。今までは旅行やお泊りの際に持っていくために取っておいたのですが、コロナ禍で旅行の機会もないので日常で使うことにしました。サンプルの袋って長期保管を想定してないので使わないと劣化する場合もありますしね。

そんなわけで今手元にあるアイテムだけで十分メイクできるわけです。

もちろん使い切ったら新しく買い足しますよー。

 

色んなテイストの服を買わない

ちょっと前まで「毎日違う服を切る」をモットーに服選びをして生きてきました。

いつも同じような服にならないように、カジュアルだったりエレガントだったり色んなテイストを取り入れられるようにしていました。

でも振り返ってみると、私は毎日同じ服を着ていると思われたくないから、たくさんの服を持とうとしていたのかもしれないということに気付きました。要は見栄を張っていたんですね。見栄というのは無限大で、貯蓄の最大の敵です。

なので一旦見栄を捨てて、自分が着ていて幸せになれる服を選ぶために服選びの必須条件をしっかりと決めました。

私の服選びの必須条件は次の4つです。

【服選びの必須条件】

1.着心地がいいか

2.着丈があっているかどうか

3. 色が自分の肌にあっているか

4. 女性らしいかどうか

 

色々服を買ってきて、少しでも着心地が悪い服は後々着ない、オーバーサイズやロング丈のスカートは似合わない、くすみピンクやベージュなどのオシャレ見えカラー、カーキやテラコッタなどのアースカラーは似合わないということは分かっています。それでもちょっと前まで、こういう服もチャレンジしようと購入したはいいけど結局気に入らなくて着ないということを繰り返していました。今ではそういう無駄なお金を絶対に使わないようにしています。

また私はカジュアルよりも女性らしい服が似合うし、他者からもそういう服を着ているときのほうが褒められることが多いということも気付きました。コンサバなんてつまらないファッション!と思っていた時期もありましたが、働く女性としてコンサバ系が似合うというのはかなりの強みだなと今では思います。

 

記念の品は買わない

旅行へ行ったりして記念に何か買いたい…という気持ち、ありますよね。私も昔は旅行へ行ったら何か形に残る物を買いたいという気持ちがありました。映画見たらパンフレット買うとかね。でもそういう記念の物って家に持って帰ってしばらくするとただのゴミと化してること多いんですよね。引き出しにしまわれっぱなしで存在すら忘れられがちになってる。そしていざ断捨離で捨てようとすると「思い出があるから捨てられない!」ってなります。なので私は「記念に何か形の残るものを買う」という行為は最初からしないようにしています。大事なのは経験による思い出だと思っています。

 

100均でものを買わない

私の知り合いにもいるんですけど100均貧乏さんって結構いるんじゃないかな…。

1個100円で安いからって頻繁に100均行って数百円~数千円を無駄にするタイプの人。

私も短い間ですが一時期ちょこちょこダイソーやセリア、Candoに行って雑貨や可愛い文具等買っていました。でも冷静になって考えると1個100円で安い!と思っても10個買ったら1,000円だし、10個部屋に物が増えると部屋がごちゃごちゃしてきますよね。よく見るとやっぱり安っぽいし。色んな商品がたくさんあって楽しい場所ではありますが、100均で雑貨や文具は買わないようにしました。ただ、茶封筒や持ち歩き用のアルコールウェットティッシュなどすぐ使い切って捨てるものを買う時だけは100均を利用しています。

 

夜ふかししない

 飲み会行かないとかそういうことではなく、しっかり睡眠を取るということです。

なぜ夜ふかしをやめると貯蓄できるようになるかというと、睡眠不足による体調不良を防ぎ、医療費にお金を使わないようなるからです。

睡眠くらいで…って思うかもしれませんが、本当に睡眠って大事です。睡眠不足だと免疫力がマジで下がります。

私は20代前半の時はネットしたり本読んだりして夜12時まで起きてるのが普通だったし、平日朝は仕事に行くため早起きていました。多分平均睡眠は6時間くらい。その頃は季節の変わり目に必ず風邪ひいていました。

私は風邪をひくと喉が痛くて眠れなくなるほどだったので、その度に医者に行ったり喉スプレーやのど飴など薬局で買ってました。体調不良だと幸福度が大きく下がるだけじゃなくて余計なお金も使います。

今現在は必ず8時間以上睡眠をとるようにしているのですが、ここ数年は季節の変わり目でも風邪引いたりしません。睡眠って大事なんだなぁと実体験で学びました。しかも睡眠時間増やすってタダでできるしね。

 

ネット検索の時間を減らす

コレ最後にして最大の貯蓄法かもしれない(笑)

オンラインショッピングが多い人は、ネット検索の時間を減らすだけで貯蓄出来ます。

私は暇さえあればAmazonZOZOTOWN、@コスメ、インスタ、各種ブログ等“素敵な物探し”していました。1つ素敵なものを見つけると、それの関連商品や類似商品等次々出てくるので本当にお金も時間も足りません。人が持っていれば羨ましくて欲しくなるのでインスタやブログも危険です。ただ、見なければ欲しくはならないので、私はオンラインショッピングサイトや個人のインスタやブログなどは極力見ないようにしました。

 

以上が私が貯蓄するためにやめたことです。

また何かやめたことが増えたら書き足していきます。 

 

鬼姫

今週のお題「鬼」

 

個人的に節分は好きなイベントの一つです。

恵方巻き食べられるから(笑)

本来年4回恵方巻き食べる機会があるそうですが、節分の日以外恵方巻き売ってること少なくない…?4回食べたいよー。

ちなみに私は毎年同じお店のちょっとイイお値段の海鮮恵方巻きと決めています。

 

今週のお題「鬼」ですが鬼というとホラー好きな私は「宇治の橋姫」を思い出します。

 

「宇治の橋姫」とは

平家物語』の異本『源平盛衰記』に収録されている「剣の巻」で嵯峨天皇の時代に起きた出来事として描かれています。

大まかな内容は次の通り

 

嵯峨天皇の御世にある公卿の娘が深い妬みに囚われていた。貴船神社に7日間籠って「貴船大明神よ、私を生きながら鬼に変えてください。あの妬ましい女を取り殺したいのです」と祈った。明神は女を哀れに思い「鬼になりたければ姿を変えて宇治川に21日間浸かれ」と告げた。

女は悦んで都に帰ると人気のないところに籠り、長い髪を5つに分けて角を作り、顔には朱を指し、体には丹を塗り鉄輪を頭に乗せ、その3つの脚には松明をつけ、両はしを燃やした松明を口に咥えた。

夜更けに大和大路を南に走った。その鬼のような女の姿を見た人はショックで失神し死んでしまった。

そのようにして21日間宇治川に浸かると貴船大明神の言ったとおり生きながらにして鬼となった。これが「宇治の橋姫」である。

そして妬んでいた女、その縁者、相手の男の親類など次々と取り殺した。男を殺すために女に化け、女を殺すために男に化けた。京に住む者は15時以降人を招き入れることも外出することもしなくなった。

そうした頃、源頼光の四天王の1人である源綱が一条大宮に遣わされた。夜は危険であるとのことで鬚切を帯刀し、馬で出掛けた。

用を済ませた綱が帰ろうとすると一条堀川橋に20歳くらいの女性を見かけた。肌は雪のように白く優美な女で、紅梅の打掛を着て手にはお経を持ち、ひとりきりで南に向かっていた。綱は女に「どこへ行くのですか?夜は危ないですよ。良ければ送りましょう」と申し出て馬から飛び降り女を馬に乗せてやった。正親町へ近づいて来ると女が「私の家は郊外なのですが、送ってくださいませんか」と頼んできたので綱が「分かりました、お送りしましょう」と答えると女は恐ろしい鬼の姿に変わり「さぁ愛宕山へ行きましょう」と言って綱の髪を掴んで北西の方角へ飛び立った。

綱は慌てず、帯刀していた鬚切を抜くと鬼の腕を切り落とした。綱は北野の社にどさっと落ち、鬼は腕を切られながらもそのまま愛宕へ飛んでいった。綱は回廊から降りて切り落とした鬼の腕を見ると雪のように白かった腕は真っ黒で白い毛が針のようにびっしり生えていた。

この腕を持ち帰ると頼光はびっくりして安倍晴明を呼んだ。晴明にどうするべきか問うと「綱は7日間休みをとって謹慎してください。鬼の腕は私が封印します」と答えたので、その通りにした。

 

京都の宇治橋の近くに橋姫神社があります。

正式には「瀬織津姫(せおりつひめ)」を祭っているそうですが、橋姫と同一視されているようです。

宇治橋を守る神様だそうですが、縁切りの神様でもあるそうです。

恋人同士や夫婦で宇治橋を渡ると別れるという言い伝えがあるようです。

嫉妬から鬼になった宇治の橋姫らしいですよね。

 

私はホラー好きなのでこういう話結構好きですw

たまにはこういう古い伝承みたいなホラーもいいですね。

 

 

二重幅の変化と人生初のアイプチ

人生初めてアイプチを購入しました。

 

元々私は幅狭目の並行二重なのですが、4日前くらいから二重の幅がちょっと狭くなってしまいました。

最初は、「今日は寝坊したから目が腫れてるのかな?」と思っていたのですが、その日の夕方になっても変化なし。

翌朝起床後洗顔する際も昨日と同じ…。

二重幅って本当にわずかな差で顔が全然違って見えて、鏡見るたびにいつもと違うなんだか自分の顔に落ち着かない。

二重幅が狭くなるとその分眉と目の感覚も広くなるわけでなんだか間抜けに見える。

 

そもそも二重幅が変化するなんてことがあるの?と思って調べてみました。

結果から言うと、二重幅は変化するようです。

 

【二重幅が変化する原因】

①体重の変化

②顔のむくみ

③睡眠不足

④そもそも二重幅が定着していない

⑤目の疲れ

⑥加齢

 

私の場合①~④は当てはまらないと思われます。

怪しいのは⑤と⑥!

 

本当に1日中PC画面にかじりついてる生活ですし仕事終われば即Amazonプライムビデオ!即ゲーム!って感じの生活を送っているので相当目は疲れていると思います。

最近は特に乾燥で目が痛くなることも頻繁にあります。

こまめに目薬をさすようにはしています。

 

⑥の加齢だったとしたらもうお手上げ\(^^)/状態ですよね…。

よく大人になったら二重になった元一重さんとかいるから分かると思うのですが、

確かに子供~大人になるにつれて目の周りの脂肪が現象して二重になったりしますが、加齢が進むと今度はたるみが原因で二重幅がどんどん狭くなるそうです。

 

私⑥が原因なのかな?

もう目がたるむって早くない?(笑)とも思いますがもし加齢が原因で二重幅が狭くなってしまったのだとしたら本当に悲しい…。

ちゃんと夜はアイクリームも塗ってるのに。

 

とにかく二重幅を元に戻したい私は、冒頭にも書いたようにアイプチを購入しました。

アイプチで元の幅にくっつけ続けてたら、まぶたが「お!思い出した!私の本当の幅はここだわ!」って思い出して元に戻ってくれないかなと期待したのです。

 

買ったのはこちら

コージー アイトーク 8ml

コージー アイトーク 8ml

  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 アイプチと言ったらこれよね。

 

Amazonでアイプチ系を調べてたらなんだかんだ言ってこれが一番評価高い。

安いのに。

(確かに学生時代の友達みんなこのピンク色のアイプチ使ってましたね。)

 

他にももっと強力なタイプとかありましたが、あんまり強力だとまぶたに負担をかけるかな?と思ったので一番優しそうなこちらを買いました。

 

つい先程初めて使ってみたところとにかく簡単。

二重の癖をつけたいところにハケでスーっと塗って乾いてきたら付属のスティックでクイッとまぶたをくっつけるだけ✩

 

下を向くと確かに糊でくっつけてる感がありますが、私は自宅にいるときだけくっつけて癖付けしたいだけなので特に気になりません。

 

しばらく使ってみます。

どうか二重幅戻りますように‥・!

 

 

 

 

 

 

 

1月のお給料と家計簿

1月のお給料が出ましたので1か月の家計簿(※)と共に公開。

(※)12月25日~1月25日までを1か月として数えています。

 

まずは今月のお給料!

手取りは258,000円(1,000円未満切り捨て)でした~。

 

家計簿

実家に・・・・・・・・・・・・・・・・50,000円

外食費・・・・・・・・・・・・・・・・4,000円

保険・・・・・・・・・・・・・・・・・10,000円

通信費・・・・・・・・・・・・・・・・3,000円

衣料/美容・・・・・・・・・・・・・・  4,000円

娯楽・・・・・・・・・・・・・・・・・12,000円

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

純金積み立て・・・・・・・・・・・・・30,000円

株式投資・・・・・・・・・・・・・・・70,000円

貯金・・・・・・・・・・・・・・・・・75,000円

 

今月は17万円以上貯蓄に回すことができました。

こんなに貯蓄に回せるなんて…。

以前の記事に書いたけど、昔の金遣いと比較すると生まれ変わったようで自分でも

本当にびっくり。

 

衣料/美容費は使っている化粧水が切れたので購入しました。

コロナで遊びに行くこともないし、デパートに行くのも控えているので服や靴、メイク用品など何か月も買っていないです。

 

娯楽はおうち時間に遊ぶためのゲームをPSストアで購入。

年末のセールでお安くなってた作品をまとめてダウンロードしました。

 

改めて実家暮らしは金銭的に最高。

自宅から職場まで近いなら一人暮らしせず実家暮らししたほうがいいと思います。

子供部屋おじさん/おばさんとか気にしないでいいと思う。

見栄張らないで実家暮らしで堅実にお金貯めたほうが本当にいい。

お金があるというのは心にゆとりを与えてくれるし、とにかく気が楽。

 

化粧品を使い切りたい

化粧品好きな方は共感して頂けるかと思うのですが、化粧品ってなかなか使い切れないですよね…。

 

貯金始め出した去年までは欲しければすぐに購入していました。

なので家にはたくさん使いかけの化粧品がありました。

(そしてお金はどんどんなくなった!)

 

だんだん収納を圧迫してきたため、ほとんど使っていない化粧品やデパコスはヤフオクで売ってしまいました。

ただドラッグストアコスメとかはなかなか買い手が付かないので古いものは潔く処分し、使えるものは自分で使い切ろうと考えています。

自分で気に入って買ったものだもの、使い切って気持ちよく捨てたい。

 

ひとまず今使い切りたい化粧品たち第1弾はこちら。

ドーン。

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ミラノコレクションなんて2016年バージョンのやつ…。

(古いけど今のところ肌トラブルとかなく使えてます)

ゲランとかエレガンスのプードルとかパウダー系は他の商品も色々使ってたからなかなか出番がなくて2021年の現在もまだ余ってます(笑)

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でも本当に残りあとちょっと。

 

キャンメイクのクリームチーク2色。

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コンパクトサイズだから旅行の際には重宝します。

端から使い切ろうと思ってまずはレッドを使い切る戦法。

 

ヴィセリシェ ヌーディーリッチアイズ。

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一時期ヴィセのアイシャドウ大好きで次々買ってましたね。

アイシャドウはたくさん持ってるけど、これも端から使い切る戦法のため

最近はこればっかり使ってメイクしています。

左のホワイトとかアクセントのゴールドとか捨て色も多いため、メインカラーのブラウン(下)が無くなったら捨てる予定。

 

ケイト デザイニングアイブロウ3D

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これは使いやすくて大好きなので使い切ってもリピートする可能性大。

一番下のノーズシャドウは減りが遅いので上2色が無くなったら捨てる。

 

この画像外にもたくさん使い切りたい化粧品あるので、また使ったらブログに残しておきたいと思います(戒め)

今年1年で300万円貯金する

1月も半ばを過ぎ、今更ではありますが今年の目標を書いておきます。

 

今年1年の目標は300万貯金することです!

投資と金の積立もしているので正確には貯金ではありませんが、面倒なので全部貯金もしくは貯蓄と呼びます(雑)

 

去年の春頃から今までの自分の浪費癖を反省しお金の使い方を改めたました。(金遣いの荒さはこちら↓から確認出来ます)

miss-nobody.hatenablog.com

 

改めた結果、いとも簡単に半年で100万円貯めることができました。物欲まみれの自分が100万貯めることが出来た事実にびっくりしました。

散財していた過去も「これではダメだ、貯金しなくちゃ」と思ったことは多々ありました。しかし物欲を抑えられず買い物をしたり旅行へ行ったりしたため貯めては数ヵ月後にはクレジットカードの支払のために全額下ろすの繰り返しでした。貯めてるって言わないよね。ですが現在は貯めた100万を使うこともなく現在も着々とお金を貯め続けられています。

以前ネットで「100万円の壁を達成すれば500万、1,000万は達成可能。」という記事を見たことがありますが、まさにその通りかもしれないと思っています。

 

いきなり年300万貯蓄はハードル上げすぎな気もしますが、取り敢えず頑張ってみようと思います!

 

 

映画『ヤング≒アダルト』感想

前回の記事で唐突にこの映画のことを思い出しました。

前にAmazonプライムで観て結構面白かったので感想を書いてみます。

 

 

 

あらすじ

37歳バツイチ独身のメイビス(シャリーズ・セロン)は都会でヤングアダルト向け小説のゴーストライターをしている。美人だけど特定の恋人もおらず、アルコール中毒気味。小説の連載も打ち切りが決定していて仕事の雲行きも怪しい。現在は最終話執筆に煮詰まっている。そんな時高校時代のボーイフレンドのバディ(パトリック・ウィルソン)から、子供が生まれたとメールを貰う。何を思ったかメイビスはバディと復縁し、自分が一番輝いていた高校時代を取り戻そうと故郷へ帰っていく…。

 

感想(ネタバレ含む)

あらすじだけでも分かると思うのですが、主人公のメイビスはかなりぶっ飛んでいます。

普通なら既婚元彼から赤ちゃん誕生の便りを貰って、落ち込むことがあったとしても略奪してやろうなんて考えません。それでも美人で学生時代ずっとスクールカーストのトップにいたメイビスは自信満々でバディを取り戻せると思っています。

メイビスは自分の故郷を田舎で閉鎖的でダサいと思っていて、そこに住み続ける住人のことも事あるごとに見下しています。そしてそこで生活している元彼バディを可哀想、自分が彼をこの田舎町という牢獄から救ってやらねばならないと本気で思い込んでいるのです。

バディの赤ちゃんのことも本気で可愛くないと思っているようで、自分の母親に「バディの赤ちゃんはもう見た?可愛かったわね」と言われて心底びっくりしたように「どこが?」と聞いて両親を唖然とさせます。

いろんな手でバディに迫り、本人に引かれてることも気付かず、彼は本当は私のことが今でも好き、子供が生まれちゃったからこの地を離れることができないだけと信じきっています。

仕事も順調とは言えませんが、メイビスはプライドが高いため、自分は売れっ子小説家で大変であるというフリをする虚言癖な一面もあります。

ただ唯一メイビスは同級生マットだけには本音で話をすることができるのです。このマットはメイビスとは正反対のカースト最下位だったオタクタイプの男性です。ゲイっぽいと言いがかりを付けられリンチにあった挙句足に障害を抱えて生きることになってしまったというなんとも哀れなマット。学生時代には全く接点もなくメイビスからしてみたら気に留める価値もなかったマット。メイビスは帰郷後、このマットには自分の作戦(バディ奪還作戦)を打ち明けます。もちろんマットはメイビスの作戦は狂ってる、やめるべきと忠告しますがメイビスはそんなマットの忠告を鼻で笑い自分の作戦を着々と進めていきます。そして事あるごとにマットに相談(相談というより自分の次の考えを一方的に話す)するのです。

結局最後までマットの忠告を無視してバディ奪還計画を進めたメイビスは赤ちゃんの誕生パーティの最中バディに迫り、はっきりと拒否され決定打を下されてしまいます。絶対にバディとは復縁できないという事実に鬱屈とするメイビスはバディの妻ベスとぶつかったさいにシルクのブラウスにワインを零されたことがきっかけで感情をぶち撒け(おまけに過去の悲しい事実も暴露)パーティー参加者をドン引きさせてその場を去ります。

自尊心がめちゃくちゃに傷ついたメイビスはマットに泣きつき慰めて貰います。翌朝キッチンでマットの妹に出くわしコーヒーを飲みながら「自分はなかなか幸せになれない。ほかの人は簡単に幸せを見つけられているのに」と弱気な発言をします。そんなメイビスのことを学生時代からずっと憧れていたマットの妹は「ベスのことは好きじゃない、あなたの方がずっと綺麗」「ここに住む人たちはつまらない生活に満足して向上心がないバカばかり。最低よ。」「あなたは美人だし有名人で特別な人」と心からの賛辞を送ります。その言葉を受けたメイビスは目が覚めたような気持ちになり、なぜ自分はこんなところにいるんだろう。都会に帰らなくてはと思い立ちます。メイビスにマット妹は「私も都会に連れて行って」とお願いしますがメイビスは「あなたはそのままここにいるのよ」と言い放ってさっさと帰っていきます。

煮詰まっていた小説の最終話を「彼氏が突然死んで主人公は新しい人生に向けて前向きに一歩歩き出す」という陳腐な結末に仕上げて颯爽と都会に向けて車を飛ばすところでこの映画が終わります。

最初から最後までメイビスは発言・行動の全てが痛々しく、アラフォーになった今でも高校時代の栄光に縋り付いて生きているのです。ただ私がこの映画から感じたことはメイビスだけが痛々しく子供っぽかったわけではないということでした。

例えばマットは40歳近くなってもフィギュア集めに没頭しています。

マットの妹はこの町はダサい、出て行きたいと文句を言いつつ都会に出ていくことはしません。30歳超えているのですから自分の力で理想の場所に行けばいいのに、いつか誰かが自分を都会へ連れて行ってくれると考えているわけです。

メイビスの母親もメイビス同様輝かしい過去に縋っているフシがあります。娘本人が嫌がっているのにすでに離婚した娘の結婚式の写真を家にでかでかと飾っているのです。「あの時は素晴らしかった」「あの頃はとても楽しかった」なんて言いながら。

メイビスの元同級生の女性たちもまだまだ大人になりきれていないように感じました。大人になった今でもメイビスのことを「女狐」「嬢王様気取りのクソ女」と憎々しい目で見て陰口をいいます。メイビスはスクールカーストトップであったかもしれませんが、おそらくイジメを働くような女性ではなかったと推測出来ます。マット曰く、高校生のメイビスは自分(イジメの対象だったマット)にまったく興味なんかない様子でいつも鏡に映る自分ばかりに夢中だったそうです。マットの妹が憧れのメイビスのロッカーにクッキーを入れたこともメイビスは全く覚えていないようでした。このことからメイビスは、自分と自分にお似合いのバディのことだけに夢中でカースト下位の人間に興味事態なかったのだろうと考えられます。興味がなければわざわざイジメをする必要も無いでしょう。自分たちをいじめていたわけでもないのに今でもメイビスを悪く思うその気持ちは嫉妬以外の何物でもないと思います。嫉妬心からメイビスを悪く言う彼女たちもまた大人になりきれていないように感じます。

バディの妻ベスも大人になりきれていない一人と言えるでしょう。彼女は自分と同じようにママ友と一緒にティーンエイジャーのような下品なバンド名で部活ごっこをしています。ライブ中は生まれたばかりの赤ちゃんをベビーシッターに預け、夜になっても「まだ帰りたくない。もう少し遊びたい」と駄々をこねます。また物語終盤にバディから「本当はメイビスのことを子供の誕生日会に呼ぶつもりなかった。ベスがメイビスが独りで可哀想だから呼んであげようというから招待状を出したんだ」と明かされます。私は正直ここが一番ゾッとしました。ベスは“離婚して独りになって可哀想なメイビス”に“メイビスの元彼と結婚して彼の子を生んだ幸せな自分”を見せつけるために呼んだんじゃないかと思ったからです。ベスはメイビスとは正反対で地味で大人しい女性として描かれていましたが、もしメイビスに自分の幸せぶりを自慢しようとするような女性だったとするとベスは物凄く性格が悪く、物凄く幼稚な考えをする人物であると考えられます。

故郷の人々がみんなしてメイビスを昔と変わらない(大人になれない痛い人)と見なしていますが、実はそんな故郷の人々も完全に大人になれていないのです。それに気付いていないのがとても皮肉だと感じました。

考えてみればメイビスは誰にも頼らず自分の力で一人都会で暮らしています。反対に故郷の人々はおそらく何かあればすぐ両親に頼るのだろうなと思います。例えば自分の子供を預けたい時なんかは特に。どちらが大人なんだろうと思うと、一人生活できてるメイビスの方が自立という意味では大人なんじゃないかと思います。

そしてこの映画は視聴者にも「あなたは本当に大人?」と問いかけているような気がします。少なくとも私はメイビスに共感する部分もありました。この映画を見てメイビスの言動に「痛い」「見ていて恥ずかしい」と思うのは自分の中にもメイビスのような一面があるからかなと思いました。この映画のキャッチコピーは「あなたは私を笑えない」というものなのですが、まさにその通りですね。私もメイビスを笑えないし、故郷の人々もまたメイビスを笑う資格はないのです。