Miss.nobodyのぶろぐ

超普通の一般女性の家計簿記録です

鬼姫

今週のお題「鬼」

 

個人的に節分は好きなイベントの一つです。

恵方巻き食べられるから(笑)

本来年4回恵方巻き食べる機会があるそうですが、節分の日以外恵方巻き売ってること少なくない…?4回食べたいよー。

ちなみに私は毎年同じお店のちょっとイイお値段の海鮮恵方巻きと決めています。

 

今週のお題「鬼」ですが鬼というとホラー好きな私は「宇治の橋姫」を思い出します。

 

「宇治の橋姫」とは

平家物語』の異本『源平盛衰記』に収録されている「剣の巻」で嵯峨天皇の時代に起きた出来事として描かれています。

大まかな内容は次の通り

 

嵯峨天皇の御世にある公卿の娘が深い妬みに囚われていた。貴船神社に7日間籠って「貴船大明神よ、私を生きながら鬼に変えてください。あの妬ましい女を取り殺したいのです」と祈った。明神は女を哀れに思い「鬼になりたければ姿を変えて宇治川に21日間浸かれ」と告げた。

女は悦んで都に帰ると人気のないところに籠り、長い髪を5つに分けて角を作り、顔には朱を指し、体には丹を塗り鉄輪を頭に乗せ、その3つの脚には松明をつけ、両はしを燃やした松明を口に咥えた。

夜更けに大和大路を南に走った。その鬼のような女の姿を見た人はショックで失神し死んでしまった。

そのようにして21日間宇治川に浸かると貴船大明神の言ったとおり生きながらにして鬼となった。これが「宇治の橋姫」である。

そして妬んでいた女、その縁者、相手の男の親類など次々と取り殺した。男を殺すために女に化け、女を殺すために男に化けた。京に住む者は15時以降人を招き入れることも外出することもしなくなった。

そうした頃、源頼光の四天王の1人である源綱が一条大宮に遣わされた。夜は危険であるとのことで鬚切を帯刀し、馬で出掛けた。

用を済ませた綱が帰ろうとすると一条堀川橋に20歳くらいの女性を見かけた。肌は雪のように白く優美な女で、紅梅の打掛を着て手にはお経を持ち、ひとりきりで南に向かっていた。綱は女に「どこへ行くのですか?夜は危ないですよ。良ければ送りましょう」と申し出て馬から飛び降り女を馬に乗せてやった。正親町へ近づいて来ると女が「私の家は郊外なのですが、送ってくださいませんか」と頼んできたので綱が「分かりました、お送りしましょう」と答えると女は恐ろしい鬼の姿に変わり「さぁ愛宕山へ行きましょう」と言って綱の髪を掴んで北西の方角へ飛び立った。

綱は慌てず、帯刀していた鬚切を抜くと鬼の腕を切り落とした。綱は北野の社にどさっと落ち、鬼は腕を切られながらもそのまま愛宕へ飛んでいった。綱は回廊から降りて切り落とした鬼の腕を見ると雪のように白かった腕は真っ黒で白い毛が針のようにびっしり生えていた。

この腕を持ち帰ると頼光はびっくりして安倍晴明を呼んだ。晴明にどうするべきか問うと「綱は7日間休みをとって謹慎してください。鬼の腕は私が封印します」と答えたので、その通りにした。

 

京都の宇治橋の近くに橋姫神社があります。

正式には「瀬織津姫(せおりつひめ)」を祭っているそうですが、橋姫と同一視されているようです。

宇治橋を守る神様だそうですが、縁切りの神様でもあるそうです。

恋人同士や夫婦で宇治橋を渡ると別れるという言い伝えがあるようです。

嫉妬から鬼になった宇治の橋姫らしいですよね。

 

私はホラー好きなのでこういう話結構好きですw

たまにはこういう古い伝承みたいなホラーもいいですね。