バイオハザード ヴィレッジ ストーリーネタバレ⑧ 工場脱出~ミランダの実験室まで
前回の続き。今回衝撃の展開が続くためものすごく長いです。
ハイゼンベルグの最期を見届けたイーサンに電話がかかってきます。
「爆発が聞こえたが何が起きた?」クリスの声でした。
イーサンはハイゼンベルグと戦ったと伝え、ミランダを見つけローズを取り戻しに行くと言います。クリスは自分なしで行くなとイーサンに言いますがイーサンはクリスに返事をしません。
クリスが電話口で呼びかけていると突然イーサンの近くで赤ん坊の泣き声がしました。あたりを見回すと目の前で1輪のカラスが飛び立ちました。カラスが飛び立った先を見るため振り返るとミアが立っていました。
「私たちの子供…彼女は大事な存在なの、そうでしょう?」とミアが言います。
イーサンはローズは自分の全てだと答えます。
ミアは、私にとってもそうなのだと言います。
「ハイゼンベルグが死んであなたは導いてくれる者を失った。どうするつもりなの?」とミアは問います。
「わからない。だが俺はローズを救うんだ」とミアの姿をした何かに銃を向けます。
「あなたは何も知らないのね。私がミアとしてあなたの家に行ったことさえも知らなかった。哀れなイーサン」
イーサンは掴みかかりお前は誰だ、ローズをどこへやったと聞きます。
するとミアは笑い出し、背中から黒い羽が生え、ミアを包みこみます。あたりからは太い根のようなものが地面を突き破ってきました。
翼を広げるとそこにはマザーミランダが立っています。
「もう良い」マザーミランダが話し始めます。
「エヴリンと彼女の特異菌の力を思い出しなさい。ローズは彼女の後継者です。いや、ローズこそエヴリンの真の姿です。完全体と言えるでしょう。彼女は大衆を完全にコントロールするまでに成長するでしょう。私は彼女を手に入れなくてはいけない。」とミランダは言います。
イーサンは身勝手なミランダを罵ります。
ミランダはイーサンに、ローズなら大丈夫だと言います。
ミランダはふたたびミアの姿になり「菌根(地面から生えた黒くてウネウネしたもののこと)が我々の全てを記録している。ただし彼女は私の娘として生まれ変わるだろう」
「ローズは俺の娘だ!お前の娘じゃない!」とイーサンは掴みかかりますが飛んできたカラスに視界を阻まれミランダから一瞬目を話します。
すると目の前にいたはずのミランダはいなくなっていました。
「どこへ行った!姿を見せろ!」と見回すと、地面から生えた根の根元から村で会った老婆が現れました。
「なぜローズが生まれたと思う?両親に関係があるのか?お前は本当に稀なケースだ。だが私はお前から全てを学んだ。お前の実験台としての価値は尽きた。」そう言って根元の影に消えました。
「ミランダ、この臆病者!出てこい!」というとイーサンの足元から突然黒い根に擬態したミランダの腕が伸びてきてイーサンの体を突き刺します。
「心配いらない、イーサン。すぐにあの世へ行ける。菌根の記録の一部になれる」ミランダが腕を引き抜きイーサンは痛みに呻きます。
イーサンから引き抜かれたミランダの手にはイーサンの体の一部(肉片?臓器?)が握られています。
「お前の血はあとで研究しておこう。夜明けとともに儀式は完了し、私はあの子の真の母親となる。永遠に血で結ばれる」そう言ってミランダは手に持っていたイーサンに肉片を自分の頭上で握りつぶしイーサンの血を顔中に浴びました。
イーサンはだんだんと意識が朦朧とし、ついに完全に倒れ込んでしまいました。
倒れたイーサンを見下ろしミランダはつぶやきます。「ずっとこの時を待っていた。しかし願いはようやく現実のものとなる。ふたたび我が子に会うのが待ちきれない」そう言いミランダはその場から姿を消します。
場面が暗転し、誰かの声だけが聞こえます。
「隊長、イーサン・ウィンターズの死亡を確認。遺体の回収はできませんでしたが証拠を記録しました。」
クリスの声が答えます。「画像を見せてくれ、状況を確認しよう」
ぼんやりとスマートフォンの画像が浮かび上がります。
そこには血まみれで倒れるミアの画像が表示されました。
クリスは起きたことを1から振り返っていきます。
「我々の不注意だった。先日我々はミアに擬態したミランダを制圧した。しかし殺せてはいなかった。」
隊員が言います。「死体に擬態できるなんて誰が思います?」
スマートフォンをスライドするとイーサンを引きずる隊員の画像に変わります。
クリスは小さくフッと笑うと続けます。
「ミランダがイーサンを感染させた可能性があったためイーサンとローズを強制的に連れて行った。」
スライドすると、めちゃくちゃになった輸送トラックと傍らで死んでいる隊員の画像に切り変わります。
「しかし輸送中の乗り物が攻撃にあった。俺が事故現場まで戻った時にはイーサンもローズもいなくなった後だった」
スライドすると血まみれで倒れているイーサンが写っていました。
「最後に俺がイーサンと話したとき…ミランダの声が聞こえた。彼女が殺したんだ。ミランダを逃しはしない」
「くそ、いつになったら終わるんだ」クリスはタバコに火をつけます。
「なんのことですか?任務のことですか?」隊員は問います。
「全てさ」とクリスは答えます。
「この件を追ってもう3年もたった。長すぎる。」
少し間を置いて隊員が言います。
「我々はミランダを捕まえます。隊長、部隊の準備は整っています」
それを聞いてクリスは車から降り頭上を見上げました。
1機の戦闘機(オスプレイみたいなやつ)が飛んできました。
「BSAAのお出ましか、早いな」
そう言うクリスの背後から部隊員が数人クリスのもとに集まってきます。
クリスはミランダを始末してローズを救出する、失敗は許されないと隊員に言います。
隊員の一人は「昔みたいに楽しもうぜ!」と言い、クリスは出動の合図をだし隊員もそれに従います。
クリスはケイナインという隊員にBSAAの動向を探るよう指示します。
ここからプレイヤーはクリスを操作することになります。
隊員の一人が「一緒に戦うのは久しぶりですね、最後に一緒だったのは砂漠の時でしょうか」と話します。
女性隊員もいるようで彼女は偵察ばかりで調子が上がらないといいます。彼女に対しクリスは、おかげでミランダの計画を暴くことができたと労います。
別の隊員は「ミランダがミアに擬態していたと聞いたときは信じられなかった。頭に5発食らったってのにピンピンしてるなんて気味が悪い」と話します。
村を見下ろす位置に来ると、村の一部は燃えており、BSAAの戦闘機がホバリングしながら隊員を降ろしています。
しかし巨大な菌根が戦闘機を下から叩きバランスを崩した戦闘機はくるくる回りながら落下してしまいました。
それを見たクリスは、まずはあの巨大な根を片付けようと決めます。
行く手にはライカンが立ちはだかりますが片っ端から片付けていきます。村に入ると、村はほとんど根に侵食されてしまっていました。
根元に来るとそれは想像以上に大きく、特殊な武器でしか破壊できないようでした。
クリスは部下に遠方から攻撃させます。ただし1度では破壊できず、1度攻撃すると武器をチャージする時間が必要なようです。
チャージ中はライカンの大群がクリスを襲います。
何度か根を攻撃をすると巨大な根は燃え尽きました。
根のあったところには下に大穴があいており、クリスは下りていきます。
進んでいくと、隊員からベイカー家の特異菌とこの村の菌を比較したところ“Eシリーズ”で見られたようなゲノム編集の痕跡が見られなかったと報告が入りました。
クリスが開けたところへ降りていくと、巨大な怪物に襲われます。その怪物は菌根を守る番人のようです。
先程根を燃やしたときのように遠方から隊員に攻撃させて倒します。
倒したクリスはさらに奥深くへ進んでいきいます。
隊員たちは待機したまま話し合います。
「本物のミアはどこいった?」
「生かしておく必要はないだろうな」
「ミランダはどうやってローズのことを知り得たんだ?」
「特異菌に感染した小鳥がミランダに囀ったんじゃないの」
クリスは、それらはあとで考えればいい、今は作戦に集中しようと言いました。
クリスはついに大元の根幹を発見します。それはまるで心臓のようでした。クリスは部下に根幹を発見したと報告し根幹に村ごと吹き飛ぶ強力な爆弾を取り付けました。
隊員はすぐに離脱し吹き飛ばそうと言いますが、クリスはミランダを倒してからだと言いさらに奥へ進みます。
クリスに部下から無線が入ります。「ミランダが祭壇に現れた」
クリスはミランダに接触せず自分の指示を待つよう言いました。
部下は、イーサンには全てを話せばよかったと後悔します。
クリスはあの時は時間がなかったと言いますが、部下は、そうは言ってもやはりクリスにはイーサンに説明する義務があったと言います。
クリスはそれを素直に認めました。
進んでいくとミランダの研究所があり四貴族の紋章がついた手帳があります。
被検体氏名:サルヴァトーレ・モロー
カドウの適合性:低い
脳機能:驚く程低いカドウは体内器官を大きく変え、魚のエラや浮き袋のように変化した。
細胞分裂が不規則で、巨大魚に変化してしまった被験者もいる。
被験者自身この変身をコントロールできないようだ。
欠陥が多すぎてエヴァの器にはならない。
被検体氏名:オルチーナ・ドミトレスク
カドウの適合性:最も好ましい
脳機能:正常再生速度は驚く程速い。
どんな外傷でも数秒で回復し、爪も一瞬で伸ばすことができる。
だが再生速度速いということは、それだけ体が大きくなるということでもある。
注:遺伝性血液疾患のため、再生能力を維持するために定期的に人間の血肉を摂取しなければならない。
再生バランスが崩れると、突然変異する可能性有り。
エヴァの器には不向き。
被検体氏名:カール・ハイゼンベルグ
カドウの適合性:驚く程好ましい
脳機能:正常電気エイに似た電気器官を持っている。
この電気器官は、被験者の神経系と繋がっている。
そのため全身に電気を流してコントロールすることができ、金属を動かすための磁界をコントロールすることもできる。
見事ではあるが、やはりエヴァの器には適さない。
被検体氏名:ドナ・ベネヴィエント
カドウの適合性:好ましい
脳機能:重度の精神疾患ではあるが正常身体的には普通の人間と変わらないが、特異菌に感染した植物をコントロールする信号を出す物質を分泌することができる。
人間が特定の花の花粉を吸い込むと、彼女は幻覚を引き起こすことができる。
しかしながら彼女は精神的に未発達で、自分のカドウを人形に分け与え状況に応じてコントロールしている。
エヴァの器にはふさわしくない。
そばには未発達の胎児のような形のカドウが瓶に詰められた状態で置いてあります。
「これを使って生物兵器をコントロールしているのか」とクリスはつぶやきます。
研究室にはミランダに宛てられた手紙が置かれています。
親愛なるミランダ
あなたに直接お会いできず申し訳ありません。
もう一度、この古き良き村を訪れたいと思っていはいますが、とても多忙でそれも叶いそうにありません。
あなたのような不老不死の女性は、雪の中で死にかけていた哀れな医学生のことはもう覚えていないかもしれません。15年前、あなたの村に滞在した時の教えをずっと大事にしています。
あなたの研究はとても刺激的なものでした。
最も刺激的だったのは、生物と融合することで、人間を変化させる事ができるのではないかというものです。
先鋭的ではありませんか。その知識さえあれば、人類を次のステップへと進化させるという私のビジョンが達成できると思ったものです。
2つの世界大戦を経て、人類が新たな危機に瀕しても、私の決意は決して揺らぎません。
しかし、あなたと交わした多くの知的対話を通じ、私とあなたの信念は異なることに気付いてしまいました。
あなたはただ一人の死者を蘇らせようとしていて、一方の私は世界を変えようとしています。あなたの特異菌実験では、爆発的な感染を目指す私にはなんの役にも立ちません。
ウィルスの方が効果的だと考えています。
それが私があなたの元を去った理由です。
あなたにお別れを言わなかったことは今でも後悔しています。思い出話をして申し訳ございません。
実は喜ばしいニュースがあるのです。進化の鍵を見つけました!
アフリカで発見されたウィルスこそ“始祖”です。私は友人や同僚と共にこのウィルスの研究を目的とした会社を設立するつもりです。
「アンブレラ」という社名にする予定です。以前私たちが話したあの洞窟と同じです。
目標の実現に一歩近づきました。
いつの日かあなたの願いも叶うように祈っています。あなたは私に多くのことを教えてくださいました。
あなたが私にしてくれたことは永遠に忘れません。心から、あなたの生涯の弟子。
オズウェル.E.スペンサー
手紙を読み、以前ここにスペンサーがいたという事実にクリスは驚きます。
近くにはミランダの手帳が置いてあります。
私の可愛いエヴァ。
スペイン風邪であなたを失ってから100年が経ちました。
あの頃の私はとても無力でした。でも今は…あなたを生き返らせることができます。
あなたの新しい器の再生能力を試す必要がありました。
器を分解し、菌根を制御する聖杯で復元しました。あとは菌根との融合だけ。
ようやく儀式が実現する。
あなたを失ってから私は悲しみに打ちひしがれていいました。
洞窟に迷い込んでそのまま死んでしまいたかった。
もう一度あの世であなたと一緒になりたかった。でもその時に見つけたのです。
菌根を!なんという偶然か!その黒い物質に触れたとき、知識が私に流れ込んできました。
それは今まで菌根が分解し吸収した死者の意識です。もしもあなたの意識もそこにあるなら、あなたを取り戻す方法があるかもしれないと思いました。
ただ適切な器が必要でした。私は村に戻り、村人に菌根の菌を植え付けました。
そうすれば私は彼らを管理し、実験できるようになります。私はエヴァにぴったりの器を見つけるため、何百人もの人で実験をしてきました。
効率を上げるためカドウという寄生虫も作ってみましたがどれも実を結びませんでした。
オルチーナのように完璧に近い者もいましたが、ほとんどがライカンになってしまいました。一度ある組織に手伝いの申し出がありました。
私は彼らに特異菌とあなたのDNAの一部を渡しました。しかし彼らが作り上げたのは別物、欠陥品「エヴリン」だった。
でも全くの失敗ではありませんでした。
彼らのおかげでローズの存在を知ることができました。
私は、彼女は器として完璧だと思いました。いくつかの障害はありましたが、彼女の適性を確認することができました。
これで私の研究はようやく完成します。
エヴァ…ようやくあなたとまた会えるわ。
手帳を読み終わりクリスは実験室に備えられた檻に近寄ります。
南京錠を壊し檻を開けると横から何かが殴りかかってきますがクリスはこれを軽く受け流し手を上げろと命令します。
するとそれはミアでした。
クリスは部下にミランダは今どこにいるか確認を取ります。
部下はミランダはまだ祭壇にいると言います。
ミランダの居場所を聞いたクリスは目の前のミアに、無事でよかった、なぜここにいるんだ?と聞きます。
ミアは、捕まって実験されていたと話します。
クリスは部下にこれから祭壇へ向かうというとミアは私をここにおいていくのか、あなたは以前私たち家族を守ると約束したではないかと言います。
私たちはあなたの質問にはなんでも答えた、言うとおりに引っ越したし、全てあなたに従ったのにとクリスを責めます。
クリスはミアの言葉を聞いて辛そうに下を向きます。
ミアは、でも私は家族一緒にいられるならそれでも構わなかった。夫はどこなの?娘は?とクリスに尋ねます。
「イーサンは…ダメだった」とクリスは苦しそうに答えます。
ミアはそれを聞いてショックを受けます。
クリスは「彼を助けられなかった、だがローズは救える」と続けます。
すると突然研究室が揺れます。
クリスはミアを安全なところに移動させようとします。
しかしミアは「イーサンはダメだったってどういうことなの」と会話を続けます。
クリスははっきりとイーサンは死んだと告げます。
クリスはミアに謝り、今は早くここを離れなければいけないこと、そして村を破壊しなくてはならないことを伝えます。
ミアはクリスは間違っていると言います。
ミアは「私はずっと秘密にしてきた、でも…あなたは彼がどんなに特別か理解してない」と言い、そこで画面が暗転します。
つづく